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■ビタミンC誘導体

ビタミンCは多くの化粧品や医薬部外品で使われています。そのほとんどは、ビタミンC誘導体と呼ばれているもので、誘導体の種類もたくさんあります。ビタミンC誘導体がこれほど多く開発される理由は、ビタミンCの優れた多様な効果とビタミンCの特性にあります。

ビタミンCの特性の1つが、『水に良く溶ける』という事です。その一方で、油系の基材には溶けにくいため、ビタミンCを乳液やクリームといった剤形に配合する際に問題となります。

もう1つビタミンCの弱点として、ビタミンCはとても壊れやすく、熱や光によって簡単に分解するという事があります。

化粧品や医薬部外品の原料としてビタミンCを使用するには、これらの問題を解決する必要があり、そのため多くのビタミンC誘導体の開発が行われてきました。

1.ビタミンCの安定化

ビタミンCは、水中では不安定で分解しやすいという弱点があるため、水中でも分解しにくいビタミンC誘導体の開発が行われてきました。現在実用化されている主なものとしては、アスコルビン酸2‐リン酸、アスコルビン酸2‐グルコシドがあります。いずれも医薬部外品の有効成分として認可されています。

2.油への溶解性向上

ビタミンCは水には良く溶けますが、油には溶けにくい性質を持っています。従って、そのままでは、乳液やクリームなど油系の剤形には配合することができません。そこで、油になじみやすい「脂溶性」のビタミンC誘導体が開発されてきました。

3.皮膚への浸透性UP

ビタミンCの脂溶化は、化粧品の用途を広げるだけではなく、もう1つ重要な意味があります。それは、「皮膚吸収性の向上」です。

ビタミンCがシミの改善効果を発揮するには、表皮の基底層に存在するメラノサイトに作用しなければなりません。しかし、皮膚にはバリア機能があり、皮膚の外から異物が中へ入らないように働いています。これは、皮膚が持つ非常に大切な役割の1つなのですが、美白成分は皮膚の中に入っていかないと、美白効果が発揮できません。

一般的には、水溶性のものよりも脂溶性のものの方が、皮膚のバリア機能を通りやすいことが知られています。従って、元々水溶性のビタミンCを誘導体化により脂溶性にすることで、皮膚の中により入りやすくしようという訳です。

ビタミンCの美白メカニズム

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